関西弁と四国弁について
はじめに
先に伝えておきますが、私は関西の人間です。
関西弁と四国弁について、四国弁話者と関西弁話者という2つの視点と関西と東京という2つの場所から見ていこうと思います。人の移動と共に当然ながら言葉も移動していく。そんなことについて考えさせられるトピックだと思います。
そもそも関西弁と四国弁って似てるの?
四国弁と関西弁って聞くと全然違う言葉というイメージがありますよね!でも、イントネーションに関してはとても似ている方言同士だと感じます。そもそも日本語には東京式アクセント、京阪式アクセントなどと呼ばれるアクセントのタイプがいくつかあって、関西弁も四国弁も同じ京阪式アクセントというアクセントだからイントネーションが当然ながら似てるわけです。
関西における関西弁話者と四国弁話者
関西の人たちが遠方から来た人なのか地元の人なのか見分ける際、イントネーションというのが大きな判断基準になってきます。実際に関西人が四国弁のイントネーションを聞くと、ちょっと違うなぁとは思いつつも親近感を覚えます。同様に、四国弁話者も標準語よりも関西弁に対してイントネーションの類似性から親近感を感じるようです。バイト先や大学などに四国出身の人がいましたが、親近感という面だけでなく、標準語よりも関西弁のほうが簡単に話せるとさえ言っている人も多くいました。確かに、少し関西にいるだけでみるみるうちに関西弁のイントネーションになっていって見分けがつきにくくなる人も多い気がします。やはり、学術的にだけでなく経験的にも類似性があると言えそうですね。
東京
東京における関西弁話者
まずは東京ではテレビを通して大量のナチュラルな関西弁が放送されていますよね!少し強すぎる人もいますが…。そのせいか関西弁を東京で話してもあまり見てくる人がいないように感じます。あと、関西弁を東京に行っても話し続ける人が多いのと、人口が多いのでそもそも東京ではよく耳に入ってくると感じました。
東京における四国弁話者
東京に仕事で3ヶ月滞在した際、ある一人の四国弁話者に出会いました。その子の体験談をもとにこれについては考えていきます。まず、そもそも東京で四国弁を話した場合に発生することとして、通じないという問題点が大きかったようです。当然ながら本人も出そうとしているわけではなかったそうですが、少し出てしまっていたようです。それに対して、何言ってるの?っていう冷たい眼差しがかなりメンタルにきていたそうです。逆に標準語に対していらいらする気持ちがあったそうです。東京における関西弁はキャラを着色されている部分はあるにしろ、通じない問題は少ないが、四国弁は通じないというところで大きな違いがあるようです。しかし、私はかなり問題なく聞き取ることができました。なんというか、関西弁を話しているせいか勘でわかるのです。
四国弁話者は東京で関西出身者と間違えられる?
面白いなと思ったのは、東京において四国弁話者が関西出身者と間違えられることが多いという話です。これは東京で仲良くなったその子に聞いた話です。もしかすると色んな方言において同様のことが起きているかもしれないので、興味が出てきますね。
まとめ
ここまでで関西と東京における関西弁話者と四国弁話者について考えてきました。まとめると、関西弁話者と四国弁話者は比較的イントネーションの面でにている面が強く関西においてもお互いに親近感を抱きやすいと考えられ、東京においては特に顕著であるということをお伝えしてきました。ケンミンショーなどを見ていると、宮崎県小林市周辺の人が青森の方言を聞くととても似ていると感じるというのをやっていたように、全国的に離れているにも関わらず似ている方言が存在するようです。それには、イントネーションにおいて方言周圏論という考え方が関わっていると思われます。興味のある方はより深く調べてみてください。
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