西武池袋線秋津駅とJR武蔵野線新秋津駅の乗り換えに上京者が注意するべき理由

そもそも武蔵野線とは?

 東京の外環状線的役割の路線で、東京を中心に放射線状に伸びている路線同士をつなぐ役割のある路線です。

具体的には、神奈川県横浜市鶴見区の鶴見駅から千葉県船橋市の西船橋駅までを、東京都府中市の府中本町駅や埼玉県さいたま市南区の南浦和駅などを経由して結んでいる路線。

関西で言うと、JRおおさか東線や大阪モノレールのような役割の路線です。

意外と行楽で楽しむような場所に行くときにこういう路線が役に立ったりします。

西武池袋線とは?

 東京都豊島区の池袋駅から埼玉県所沢市の所沢駅を結んでいる路線で、練馬区や西東京市などを通っています。

東京から放射線状に延びている路線のうちの一つです。

例えば、練馬区の石神井公園駅周辺に住めば、池袋駅まで急行で10分でいけたりするので結構沿線は便利だったりします。

あと、東京側のターミナル駅が池袋駅なので身構えずに行くことができるのも魅力的かも知れませんね。

西武池袋線秋津駅とJR武蔵野線新秋津駅について

 まず、西武池袋線秋津駅についてです。

秋津駅はかなり特殊な駅で、住所は東京都東村山市になっているものの、駅の敷地は東京都東村山市、東京都清瀬市、埼玉県所沢市の3つにまたがっている駅です。

2つの自治体にまたがる建物はまあまああると思いますが、3つはなかなかですよね。

そして、JR武蔵野線新秋津駅についてです。

新秋津駅は東京都東村山市の駅。

秋津駅のように3つの自治体にまたがっている駅ではありません。

肝心の乗り換え時間ですが、西武池袋線の秋津駅とJR武蔵野線の新秋津駅は徒歩5分程度。

どんな道を通ることになるのか次でお伝えします。

どんな道を通って乗り換えるのか

 秋津駅と新秋津駅の間には、乗り換え専用の通路が存在していません。

かなりの乗り換え客がいる駅にも関わらず、そのような通路がないのです。

基本的に「秋津商店会」という商店街を通ることになります。

私は朝ラッシュ時に西武池袋線秋津駅からJR武蔵野線新秋津駅まで乗り換えたことがあるのですが、なんといっても商店街に歩く乗り換え客の多さが半端ないんです。

車が通るはずの車道全体に人が歩いている状態。

実際には車が通るはずの車道に人が広がってしまっているだけなのですが、ぱっと見ると歩行者天国のようにしか見えませんでした。

しかし、歩道と車道の間には白線があり、明らかに車道ではあるのです。

その乗り換えに通る秋津商店会は東京都東村山市。

上京者は東京都の郊外、しかもほとんど埼玉県である場所でこのようなとんでもない混雑の乗り換え経路を想像するでしょうか。

おそらく多くの人が想像することないでしょう。

だからこそ、お伝えしておくべきだと思いました。

ちなみに、電車自体の混雑についてですが、これもなかなかの人の多さでした。

私は朝のラッシュ時武蔵野線の新秋津駅から西国分寺駅まで乗ったのですが、乗れるかどうか分からないレベルの混雑でした。

東京の郊外の部分でも、とんでもない混雑の電車と乗り換え客が車道にあふれるような場所が存在していると言うことを認識しているだけでも、実際に見たときの衝撃が和らぐとおもうのでぜひ認識するだけでもしておいてください。

なぜ改善されないのだろうか

 それだけ乗り換え客で混雑しまくっている東京都東村山市の秋津商店会。

車道に人があふれている状態が毎日のように通勤時間帯に起きているというのは交通事故のリスクが大きく、放置できない状況のはずですよね。

しかし、実際には専用の乗り換え連絡通路が存在しているわけではなく、現状のまま放置されているわけです。

なぜ、改札の外に出ないと乗り換えられない構造が放置されているのかについてもう少し考えてみることにしました。

なぜその乗り換え構造が放置されるのだろうか

まず、乗換駅の構造を分類してみましょう。

乗り換え駅と言っても、様々な乗り換え駅が存在していますよね。

改札口を出なくても乗り換えられる駅、改札を一つ抜けるだけで乗り換えられる駅、改札を出て駅の建物から出ないと乗り換えられない駅などさまざまです。

秋津駅、新秋津駅の乗り換えは、改札を出て駅の建物を出ないと乗り換えられない乗り換えですね。

この乗り換え方法は参考文献[1]でも街への波及効果が最も大きい乗り換え方法であるとの言及があり、非常に街へ与える影響が乗り換えになります。

それだけにこのままの構造が放置されているのだと思われます。

なぜ郊外にも関わらず乗り換え客が多いのだろうか

 参考文献[1]によると、容積率が低かったとしても東京山手線より外で郊外に伸びる放射線状の路線と環状線の交差する駅では、乗降客数が多いとの結果をデータから結論づけており、秋津駅と新秋津駅の乗り換え客の多さには放射線状の路線と環状線の交差する駅だからこそ多いというのは大きな要因の一つだと思います。

実際に放射線状に伸びる路線と環状線の交差する駅の乗り換えがどのような状態で行われているのか、実際に訪れて確認することは有意義なことだと思います。

まとめ

  ここまでで、上京者が注意するべき乗り換え駅として秋津駅と新秋津駅の乗り換えについて考えてきました。

おそらく、朝ラッシュや夕方ラッシュ時にそこで乗り換えを初めてする方は驚くと思いますが、少しその衝撃を和らげて落ち着いていられることの助けになれば幸いです。

今回紹介してきた乗り換え駅のように、放射線状に伸びる路線と環状線の路線の交差する駅は大都市圏を中心にたくさんあります。

そのような乗り換え駅でどんな乗り換えが行われているのかについて、体験できる機会があればまた共有をしようと思います。

乗り換え駅で驚いた駅があれば遠慮なくコメント欄に書いてください。

参考文献

[1]近藤愛、大沢昌玄、岸井隆幸「東京近郊の鉄道結節点における乗降客数、乗り換え構造、容積率指定に関する研究」『日本都市計画学会 都市計画論文集』No.45-3、2010年

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